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地震動などの外乱を受ける構造物の安全性を向上させるため、より高度で標準的な設計法・維持管理手法の確立が求められています。本ユニットでは、地上もしくは地下に建設された構造物や鋼/コンクリート部材の耐荷挙動を地盤の挙動を適切に考慮して明らかにする研究を行っています。得られた知見を実務に反映し、構造物の耐震性向上技術や耐震補強対策、被災後の診断や復旧手法の提案につなげることを目標に掲げています。
来る2023年は関東大震災からちょうど100年となります。いつ・どこで・どのように起こるか分からない震災に対しては、リスクを想像・想定し、被害規模を高い確度で認知し、多重かつ多面的に備えていくことの重要性が広く一般に認識されるようになりました。 異なった専門分野の研究者・技術者が集い議論を交わすことで、学術的な知の創出は勿論、最先端の科学技術ツールを開発・活用し、複雑化した課題の解決に取り組んで参ります。積極的に情報発信していきますので、活動に興味を持たれた方は学内外問わず、気軽にお問い合わせください。
〇プロジェクト例
・RC構造のマルチスケール解析と構造寿命推定(前川)
・被災した建築鋼構造部材の残余耐震性能推定方法の提案(松本)
・多数回の小振幅塑性変形を受ける角形鋼管柱の変形性能に関する研究(石田)
・既存RC建物の開口付耐震壁の補強法に関する開発研究(杉本)
・鋼部材の地震時脆性破壊に関する発生限界評価と設計への反映(田村)
・地中RC製ボックスカルバートの耐震性能照査法の高度化に関する研究(小松)
〇過去5か年の外部資金獲得状況
科学研究費補助金(A),科学研究費補助金(C),科学研究費若手研究(B),鋼構造研究・教育助成事業,道路政策の質の向上に資する技術研究開発,首都高速道路技術センター助成事業 等