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2023.02.21
当研究ユニットの論文が土木学会論文集に採録されました。
■書誌情報 砂の締固めと粒径が養浜形状変化に及ぼす影響に関する実験的研究, 鈴木崇之・胡佳一・吉村那月・比嘉紘士, 土木学会論文集B2(海岸工学) 78 ( 2 ) I_577 – I_582 2022年11月 [査読有り]
■概要 養浜事業は海岸構造物の有無にかかわらず海岸侵食対策として多くの地域で実施されている.陸上養浜では遡上波による侵食作用により底質は徐々に海浜部に流出するが,養浜部の底質粒径や締固め度合いの違いによる流出量への寄与に関する検討はまだ十分とは言えない.そこで,本研究では異なる2種類の中央粒径を使用すると共に初期締固め度合いも変化させ,両者が養浜部の地形変化(侵食)に与える影響を明らかにすることを目的とした室内実験を実施した.解析では中央粒径0.32mmの結果も加えて検討を行った.その結果,波が養浜部を超えない場合,中央粒径0.32,0.70mmでの侵食量はほぼ同等であったが,0.08mmはそれらの約2倍であった.また,波が養浜部を越える場合,中央粒径が小さくなるにつれて侵食量は大きくなり,底質の影響が大きく表れることがわかった.